Windows10でファイル共有したいとき、ネットワーク環境が整っている場合は、良いですが、そういったネットワーク環境もなく、旧パソコンから新パソコンへデータ移行したい場合などがあるかと思います。
今回は、パソコン同士をつなぐ方法となります。
PC-(クロスケーブル)-PC
このようにPCとPCをクロスケーブルを使って直接つなぎ、共有します。
※ルーターやHUBを介して接続する場合は、ストレートケーブルであれば同様に共有が可能です。
クロスケーブルで直接接続フォルダ・ファイル共有
フォルダ、ファイルを共有するには、パソコンで共有の設定が必要になります。共有設定というと慣れない方は少々難しいかも知れませんね。
パソコン同士をつないで共有する場合、以下のような設定などが必要になります。
- ワークグループ
- コンピューター名
- 共有オプション
などの設定が必要になります。
ネットワーク構築
今回は、クロスケーブルでパソコン同士を直接つなぐので一般的なネットワーク構築というほどではありませんが、まずはケーブルでパソコンを接続してください。このLANケーブルは、一般的に使われているストレートのものではありません。クロスケーブルですのでご注意ください。
ワークグループ、コンピューター名を設定
ネットワークに接続するパソコンのワークグループとコンピューター名を設定します。
- スタート>Windowシステムツール>コントロールパネル>システムとセキュリティ>システム>(コンピューター名、ドメイン及びワークグループの設定箇所の)設定の変更>システムのプロパティのコンピューター名タブを開き変更をクリックしてください。
- コンピューター名/ドメイン名の変更でコンピューター名とワークグループを入力してOKをクリックします。再起動するとワークグループとコンピューター名が設定されます。
※ワークグループが同じでコンピューター名が異なる場合は、特にこの設定は不要です。
ワークグループ
すべてのパソコンに同じワークグループを設定してください。WORKGROUPなどで良いと思います。
コンピューター名
user1、user2などでつければ良いと思います。同じコンピューター名ではなく、異なるコンピューター名にしてください。
共有オプションを有効にする
すでにクロスケーブルで接続されている場合、
- スタート>設定>ネットワークとインターネット>イーサネット>接続済みのネットワークアイコンをクリック
- ネットワークプロファイルのプライベートにチェック
- 前の画面に戻り関連項目の共有の詳細オプションを変更する
- 共有の詳細設定>ネットワーク探索>ネットワーク探索を有効にするをクリック
- ファイルとプリンターの共有のファイルとプリンターの共有設定を有効にするをクリック
- すべてのネットワークのパブリックフォルダーの共有の共有を有効にして、ネットワークアクセスがある場合はパブリックフォルダ内のファイルを読み書きできるようにするを選択
- パスワード保護共有→必要に応じて設定
- 変更の保存ボタンをクリック
パソコンを再起動します。
フォルダの共有設定
- 共有したいフォルダを右クリック>アクセスを許可する>特定のユーザー>ファイルの共有
- 追加ボタン>Everyone>追加
- アクセス許可のレベルを読み取り、書き込みなどレベルをクリックしてください。設定を完了したら共有ボタンをクリックするとユーザーのフォルダは共有されていますと表示されます
フォルダにアクセス
パソコンから共有したフォルダにアクセスして確認しましょう。これで共有できていますのでデータ移行などが可能になります。
慣れていないと難しそうですが、一度手順が分かればそれほど難しくはないと思います。クラウド上にアップロードやUSBや外付けHDDなどでデータ保存・移行する方法もありますが、時間がかかるので、この方法が最もサクサクデータ移行できると思います。大容量のデータ移行にはおすすめですね。
今回は、パソコン同士をつないでクロスケーブルでの共有方法でしたが、通常のルーターやハブを介してのネットワーク内での共有も同様なのでそれほど難しくはないでしょう。